NOROBUSHI

ナウでヤングな40代おやじの独り言

竜泉寺の湯 岩盤浴デビュー

竜泉寺の湯をLINEの友達登録しておいたところ、「岩盤浴平日無料クーポン」が送られてきた!!

岩盤浴ゾーンには通常の入湯料金750円を払い、更に650円の追加料金が必要となる貴族御用達のエリアである。

我々平民にはなかなか気楽に足を踏み入れる事が出来ないエリアである。

 

そんな未知なるゾーンに無料で入れるとは!!!

なんて太っ腹なクーポンを贈ってくれたんだ!

 

そんな岩盤浴ゾーンに先日突入してきた。

 

そもそも岩盤浴自体が人生初の出来事である。

 

岩盤浴って何?

 

そんなレベルなのであったが、何の下調べもせずに無謀にも岩盤浴に挑んだのであった。

 

受付でクーポン画面を見せ(かなりのドヤ顔で)、店員から軽く説明を受ける。

 

まずは普段通り、身体を洗い風呂を楽しむ。

しかし、今日はいつもと違う。

まったりとくつろいでいる場合ではない。

 

未知なる岩盤浴への期待と不安を抱きながら、ひとまず風呂をあがる。

 

身体を拭き、受付で渡された岩盤浴着に着替える。

 

ここで第一の疑問が発生した。

 

「パンツは履くのだろうか?」

 

そもそも、岩盤浴とは全裸で挑むものなのか?この岩盤浴着を着たまま全てを完結させるものなのか?

 

何も分からない…。

 

事前準備の下調べを怠ってしまってせいで、悩み苦しむ事となった。

 

とりあえず、パンツ着用がグランドルールであった場合を想定して、パンツを履いていく事にした。

 

岩盤浴ゾーンは2階だ。

渡されたバスタオル以外は持ち込めないと書いてあったので、指示に従う。

 

中央に休憩ゾーン。

周囲にはいくつもの岩盤浴ゾーンがある。

 

俺は岩盤浴ド素人である事がバレないようにしながら、まずは慎重にエリアを1周した。

 

服は脱ぐのか?

何か説明書きのようなものがどこかにないかと探してはみたが、そんなものはどこにも見当たらなかった。

結局、2周した。

 

運命に従うより他にはない。

 

適当な岩盤浴ルームの扉を開け、突入した。

 

薄暗い空間。

癒やしの音楽。

静かな落ち着いた空間だ(私語厳禁と書いてあった)。

 

先に入室している先人達をじろじろ見ながら作法を会得するしかない。

 

渡された大きなバスタオル。

なるほど、ジャリの上に敷くのか。

服は脱いではいけないな。みんな、着たままだ。

パンツは履いているのか…

いや、それはジロジロ見る訳にはいかないな……。

 

とりあえず周りの人と同じように、バスタオルを敷いて横になる。

 

程なくして、ジワジワと汗をかいてくる。

 

なるほど、これが岩盤浴なるものか。

 

まずは初戦ということで、20分くらいでこの第一の間を後にした。

 

岩盤浴では水分をしっかり取ってください」とあちこちに書いてある。

確かに喉が渇いたので、水飲みマシンを探した。

 

3周した。

 

どこにも水を飲めるマシンがない!!

 

あるのは自動販売機のみ。

 

買えという事なのか……。

 

財布や小銭などは何も持ってきていない。

 

さんざん水をしっかり飲め、と言っておきながら、水を飲める場所がないとは何事だ。

 

それとも、「水は買うものよ。」とおっしゃるような貴族しか来ちゃ行けないのか…!

 

水を持っていかなかった時点で、俺の岩盤浴デビューは最早失敗したと言っても過言ではないだろう。

 

その後、様々な岩盤浴を堪能してはみたが、やはりなんだか落ち着かない。

 

そう。

 

お洒落なこの雰囲気が俺には合わないのだ。

 

会話はないが、無言でイチャツキの雰囲気を醸し出すのアベックたち。

私たちは意識高い系の人種よ、と顔に書いてある団体。

俺たち勝ち組、負け犬はどけ、と言いたげなエリートサラリーマンらしき人物。

 

上記は全て事実無根だが、この雰囲気に飲まれた俺の被害妄想が浮かんでは消えていく。

 

俺には、全裸で汗をダクダクと流すサウナのほうが合っている。

 

1階へと続く階段を降りて行く。

決して振り返る事はしない。

 

そして。

 

いつもの大浴場、露天風呂、サウナ、に帰ってきたよ。

 

ふぅ、やはりこっちのほうが俺には合っている。

落ち着く。

 

さらば岩盤浴

 

そして、ありがとう。

 

パンツは履いたままいくのかどうか。

 

その答えは結局分からずじまいだ。

 

そして、この先も知る事はないのだろう。