NOROBUSHI

ナウでヤングな40代おやじの独り言

健康の話~其のニ

これは結構最近の話。

3ヶ月くらい前の事だった。

 

普段の通院時にも血圧が高めだと言われていたのだが、さほど気にも留めずにいた。

子供を連れてイオンに行った時、ふとなぜか薬局コーナーにある血圧計を使ってみた。

 

最低血圧が100を超えていた。

正常な血圧がどのくらいなのかすら知ってはいなかったが、下が100を超えているのはなんとなくやばい気がしていた。

それからしばらくは、ジムにある血圧計で測っていたのだが、やはりいつも100を超えていた。最高血圧も150~160くらいはある。

 

ある日の朝。

目覚めると、首の後ろあたりが痛い。

そして、絶え間なく続く頭痛。

昨日飲み過ぎたか?

いや、二日酔いのそれとは違う痛みであった。

 

インターネットで調べてみた結果、

脳梗塞の前兆」

の症状に近い。

 

いや、そんな馬鹿な。

首の後ろが痛いのは、寝違えただけじゃないのか?

きっとそうに違いないと思いながらも、3日経っても一向に痛みは治まらない。

最低血圧も110を超えてきた。

 

一度芽生えた不安というものは、どんどんと成長してゆくものである。

 

最近、物忘れが激しくないか?

数年前に義父が亡くなったのも、脳梗塞であった。その時の前兆らしき話も思い出す。

 

もしかして俺は、死ぬかもしれないのか!?

 

俺の生命線(手相)は手のひらをぐるりと回って、手の甲まで続いている。

無駄に長生きするんだろうと勝手に思いこんでいたので、死なんてことは遠い遠い話だと思っていた。

 

急に訪れた死への不安と恐怖。

 

インターネットで更に調べるという余計な行為により、不安レベルは日に日に増していく。

 

ここまで来ると、この不安のジェットコースターは止まらない。

 

もう、不安で不安でたまらないのである。

 

次の通院日はまだ先であったが、次の休みの日に診察の予約を変えてもらう。

 

そして迎えた診察。

普段の糖尿病の主治医に、事細かに症状を伝える。

すると、「血圧を下げる薬を出しておきますね。」「あと、普段の食生活気を付けてください。」

終了。

 

え?

それだけ?

本当に大丈夫なのか?

 

「の、の、の、脳梗塞という可能性はないのですか?脳の検査とかしなくて大丈夫ですか?」

勇気を振り絞り聞いてみた。

 

「大丈夫だと思いますよ。心配なら、一度検査してみたらどうです?」

 

な、なにを能天気に…!

重大な事態になっていたらどうしてくれるんだ!

 

自分の身は自分で守るしかない。

いざ、専門医のもとへ。

 

脳神経外科専門の病院へと向かった。

 

受付で、MRI検査をお願いします、と伝えた。

すると、まずはCT検査を行ってから、異常があった場合に後日MRI検査の予約を取る、という流れらしい。

まあ、なんにせよCT検査をお願いする。

 

これで異常が見つかったら…。

入院…?

手術…?

仕事は…?

検査が終わって診察室に呼ばれるまで、長い長い不安なひとときを過ごす。

 

そして診察室に呼ばれる。

 

診断の結果…

 

 

「全く問題ありませんね。」

「首も寝違えただけでしょう。」

 

 

安心した、というよりは脱力感?のようなものか、一気に気が抜けた。

ああ、やっぱり主治医の先生は分かっていたんだな。

全く問題がないという事を。

 

とりあえず近々に危険な状態になる事はない、と分かっただけでも、検査をして良かったと思う。

これで元の日常生活に戻れる。

だが、一件落着とはいかない。

 

高血圧である事は紛れもない事実。

原因は塩分過剰な食生活。酒もか。

思い当たる点は多々ある。

昼食はカップラーメン、汁まで全て飲み干す。夜は酒のつまみに、漬物なんかが大好物であった。

それらの食生活を変えていかなければならない。

 

意識して漬物などは控えるようになった。

しかし時には、空腹感からくる欲望に負けてしまう事もある…。

 

現在も血圧はまだ高めだ。

歳を取ると、こういった様々な症状がそう簡単には回復していかない。

体重もそうだ(若い頃は簡単に落とす事が出来たのに)。

 

本当に、健康に対して真剣に向き合わなければならない歳になったんだなとしみじみ思う。

今まで好き勝手に飲み食いしながら日々を過ごしてきて、現在特に重大な病になっていない事に対して感謝しなければならないのかもしれない。

 

今一度、肝に銘じて。

 

健康オタクになるつもりはないが、必要な知識は学びながら、健康についてしっかりと考えて向き合っていきたいと思う。