相模湖プレジャーフォレスト
上の子が10歳となった。
本当に早いものだ。
子供たちの誕生日(平日だったら近くの日曜日)には、好きなところに連れて行く事にしている。
好きなところと言っても子供たちは多くのスポットを知らないので、だいたいどんな感じのところがいいか(遊園地系か動物園系か)聞いて、いくつか候補を絞って選んでもらうようにしている。
最近では多少遠くても、行ったことのないところにしようと心がけている。
そして今回選んだのが、「相模湖プレジャーフォレスト」であった。
俺も嫁も行った事はない。
お初のスポットである。
遊園地あり、迷路あり、アスレチックあり、となかなか満喫できそうではないか。
出かけるのは10月8日。
3連休の真ん中。
混むのは覚悟の上。
どこへ行ったって混んでいるだろう。
ネットで下調べをしていると、中央道の渋滞がかなり危険な感じであった。
そこで、遠回りにはなるが一旦北上してからの圏央道ルートを選択。
その北上にも、東北道や関越道を使うと渋滞にはまるので、下道で行く。
この選択がズバリ的中。
朝8時に出発し、順調に圏央道に乗る。
そして渋滞もなく順調な圏央道。
のはずであった…。
中央道との分岐点、八王子ジャンクション手前から激しい渋滞が発生する。
ここでの渋滞は計算通りであったが、想像以上の混み具合であった。
中央道へ向かうほうが混みまくっており、中央道相模湖インターで下りる事は諦めて、圏央道高尾山インターから行く事にする。
この渋滞の時点でかなりおしっこを我慢していた。
八王子ジャンクションを抜けると渋滞も解消。
高尾山インターを下り、すぐにトイレスポットを捜すも、あたりには何もない。
峠越えの山道に突入。
もはやトイレどころか、停車するポイントすらない。
このまま突き進むしかない。
山道を下り、目的地まであと3キロくらいの地点で予期せぬ事態が発生した。
一般道の渋滞である。
もちろんこの一般道渋滞の道中も、トイレポイントは見当たらない。
結局この渋滞を抜けるのに、30分以上を要した。
もはや尿意の限界だ…。
膀胱炎…
いや、漏らしてしまうかも…。
渋滞を抜けて、コンビニを発見した!!
しかし、目的地まであと1キロもない。
ゴールまでもう突き進むしかない。
家を出てから4時間。
昼12時に目的地「相模湖プレジャーフォレスト」に到着した。
車を駐車場に停めると、俺は猛ダッシュ(正確には内股走りでそんなにダッシュではない)でトイレに向かった。
いざ解放の瞬間。
!!!?
で、出ない。
しばらくして、ようやくチョロチョロと放尿が始まったが、予期していた大解放のような噴射ではなかった。
とにかく。
漏らさなくて良かった。
さて、ようやく到着し、入場。
閉園は午後の5時。
あと5時間ないのか…。
昼飯も食べていない。
子供たちだけフリーパスにして、大人は入場券だけにした。
とりあえず昼飯を済ませてしまおうと思ったが、唯一あるフードコートのような所は恐ろしいほどの長蛇の列。
さんざん渋滞にはまってきて、また並びたくはなかった。
昼食は後にして、まずは迷路や乗り物に向かう事にした。
ほとんどの乗り物は、ほぼ並ばずに乗れた。
迷路もスムーズに入れた。
ただ、新しいアスレチック施設のマッスルモンスターという所だけは今から並んで(予約?)も、入場できるのは5時間後。
まあ、最初からマッスルモンスターに行くつもりはなかったので問題はなかったが。
基本的に乗り物系はほとんど並ばずに乗れたので、この点は本当に良かった。
2時を過ぎた頃昼食にしようとフードコートに来たのだが、変わらずの大行列。
ふと、隣のバーベキューエリアを見ると、空席がちらほらあるではないか。
バーベキューセットが二人前で3000円ちょっと。
フードコートだとだいたいのメニューが1000円前後。
軽めにバーベキューで済ませる事にした。
食券を買い、すぐに席に案内された。
番号飛びます、とスタッフ間でやりとりがあり番号札を渡される。
しばらくして
「番号札5番の方、お待たせしました」
俺が持っている番号札は25番と書いてある。
!!!
こ、これはやってしまったか!?
いや、スタッフ間で番号飛びますとか言ってたから丸々20組待つ事はないはず。
その後5分経過
「番号札6番の方、お待たせしました」
また5分後
「番号札7番の方、お待たせしました」
いやな予感が頭をよぎる。
ふと受付を見ると、まだですか?と詰め寄っている客の姿を頻繁に見かけた…。
早くも待てなくなってきた子供たちを、近くの迷路に行かせる。
バーベキュー…
盛り付けるだけではないのか?
それにしては一組のセットが出てくるのにやけに時間がかかる(他のメニューは全て売り切れ表示で選べるメニューは一つしかない)。
仕込みが切れて、一から野菜を切っているとしか考えられない。
それとも急な欠勤者が出て人員不足なのか。
とにかく5分に一組のペースで提供される。
結局その後番号が飛ぶ事もなく順番に番号が呼ばれ、25番が呼ばれたのは1時間30分が経った後であった。
その間、子供たちは7回迷路に行った。
フードコートに並んでいれば、もう食べ終わっていたかな…。
とにかく、猛スピードで肉と野菜を焼く。
もう閉園時間まであまりない…。
俺は何も食わず、ひたすら焼く事に専念した。焼け次第、子供たちに早く食え、と急かす。
バーベキューってこんな大変なものだったっけ?
最後に冷めた肉と野菜をむさぼり、昼食は幕を閉じた。
本当に、このバーベキューが大失敗であった。
しかし、フードコートもかなりの時間並ぶ。
相模湖プレジャーフォレストに行く時は、弁当を持参するか、途中コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って持っていく事を強くおすすめする。
午後4時。
閉園まであと1時間。
俺も別料金を払い子供たちとアスレチックに参戦。
ドボン。
池に落ちる下の子。
もちろん浅い池だが、それでもばっちりお尻のあたりまで濡れていた…。
小さい子供を連れて行くのなら、
着替えも必須です。
しかし、この程度のアスレチックでバランスを崩して池ポチャとは…。
本格的に子供たちを鍛えなければならぬ、と思い始めた。
最後に家族全員で観覧車に乗って帰ろう、と観覧車に向かった。観覧車は遊園地エリアの一番上にある。
しかし、この観覧車までの道のりがかなりの急勾配。
有料のリフト(フリーパス可)があるのだが、ベビーカーで赤ん坊連れなので歩くしかない。
ぜぇぜぇ言いながら到着。
これで「本日終了」とかだったらどうしようかと思っていたが、なんとか間に合った。
高所からの景色を楽しむも、高速道路上り線の渋滞の列が見えてしまい、ブルーな気分になる。
見るんじゃなかった。
そして泣き出す赤ん坊。
高いところが怖いのか?
観覧車を降りた時にはケロッとしていた。
観覧車の横にはかなり激しそうな絶叫系の乗り物が二種類あったが、そんなものに乗りたいとはこれっぽっちも思わなかった。
これが歳をとるという事なのだろう。
ちなみに子供たちは身長が足りず乗れない。
が、まだ小学生では怖くて乗れないだろう。
バーベキューでの不満は残るが、その間に子供たちは立体迷宮を完全制覇したり、まあ楽しんでいたようなので、来てよかった。
3連休の中日という事を考えれば、かなり楽しめたほうであろう。
帰りも中央道の渋滞を避ける為、高尾山インターから圏央道ルートを選択。
大回りではあるが、ほとんど渋滞にはまる事なく帰宅。
高速を下りてから、夕食に久しぶりとなる好きなラーメン屋に行こうと向かったが、長蛇の列。
ならばと違うところに向かうも、ここも長蛇の列。
結局、自宅近くのファミレスで済ませた(ここですら少し待った)。
恐るべし3連休。
やはり次の日学校が休みだから、遠出出来るのが3連休。
皆、考える事は一緒だ。
俺?
次の日はもちろん仕事だよ。
家で酒をガブガブと飲み、早々と酔い潰れて寝ましたよ。