NOROBUSHI

ナウでヤングな40代おやじの独り言

電車とホームの間

7月12日。

朝。

北千住駅

いつものように超満員の電車だ。

降りようとしたところ、前を行く女が突如ドア横ポジションにしがみつき前をふさいだ。

仕方なく横に避けたところ、後続の人々に猛烈に押され身体がぐるぐると横に回転する。
(おそらく270度回転したと思われる)

そして。

右足が電車とホームの間にスッポリと落下。

右肘で着地。
(左足がどうなっていたかは覚えていない。)

一瞬、何が起きたのか分からなくなる。

俺は落ちたのか??

周りの人はざわつきながらも、俺を避けて電車に乗り込んでいる。

救助しようとする人はいないのか?

押した奴はどこに行った?

駅員はいないのか?

とりあえず自力で這い上がる。

胸ポケットに入れていた定期券やら携帯が辺りに飛び散っていたので、拾い集める。

足が痛い。
肘も痛い。
都会の人の冷たさが痛い。

なんだかあちこち痛いが、何事もなかったかのように足を引きずりながらその場を去る。

 

さあ、今日も仕事だ。

……………。

右足は傷だらけだった。
右肘は1箇所がべっこりとへこんでいる。
ホームの横線みたい跡がいつまで経っても消えない。
動くから折れてはいないだろうが、だんだん指先に痺れが出てきた。

午後。

大事を取り、職場近くの整形外科を受診。

レントゲンの結果。

右足も右肘も骨折はしていなかった。

ただ、右肘にうっすらとヒビのような線が写っていた。

先生の話によると
「ヒビ入ってるかもしれないけど、場所的には問題ないところだから。痛みが続くようだったら、また来て。」

湿布を出されて終了。


「骨折していなくて良かった。」

夜になり腰とか首とか新たな痛みの箇所が増えてきたが、そう思う事にする。

まあ、今こうしてジムでチャリンコ漕いでいるんだからたいしたことはない。
傷だらけの足と腕にたくさんの湿布を貼りながらだが。

 

電車とホームの間に落ちる奴なんて見た事ねえし、そんな奴いねえよ、と思っていたが、まさか自分がなるとは…。

でも、話聞くと、結構いるみたいだ。

 

もし今後、落ちてる奴を見たら。

俺は必ず助けるから、安心して落ちてくれ。